水いぼの新治療

ワイキャンスという水いぼを適応とした新薬が厚生労働省の製造販売承認を取得しました。

まだ発売時期と詳細な使用方法は決まっていません。

 

この薬の成分は「カンタリジン」というツチハンミョウなどの昆虫が分泌する体液に含まれており、人に触れると水疱をつくります。

 

3週間に一度クリニックで水いぼに塗布し、水ぶくれを作ることで水いぼを治療します。

現在のところ2歳以上の方のみの治療となるようです。

 

水いぼは、いずれ抗体ができれば治りますが、治療に数年かかったり、かなりの数に増えることもあり、悩まされる疾患です。現在のところ主な治療は、つまみとる、液体窒素をあてるなど痛みを伴うもので、保湿等で経過をみているお子様も多いと思います。

 

塗り薬としてm-BFクリームが発売されていますが、自費診療となる点と有効性の個人差が大きく、時間がかかることが難点でした。

 

ワイキャンスも強い薬ですので注意点や副作用もありますが、悩まされる水いぼの治療選択肢が増えるのは喜ばしいことです。

詳しい情報が入りましたら、またお知らせいたします。

 

尚、当院で在庫欠品しておりましたm-BFクリームは11月1日より販売を再開いたします。

2025年10月31日