一般皮膚科
お子さんから高齢の方まで
さまざまな皮膚のトラブル、お気軽にご相談ください
  • かゆみ
  • 皮膚の痛み
  • ブツブツができた
  • カサカサしている
  • 赤く腫れている
  • 傷が痛い
  • にきび、できもの
  • オムツかぶれ

当院で診療する皮膚の疾患

湿疹・皮膚炎

皮膚のかゆみ、赤み、ざらつきや皮むけ、ぶつぶつ(丘疹)、ひどくなると小さな水ぶくれやジュクジュク、かさぶたができてきます。湿疹の炎症が強かったり長期続いたりすると、色素沈着が残りやすくなります。
手湿疹、目のまわりや顔の湿疹、首や後頭部に症状が見られることが多いです。
治療はステロイド外用薬ですが、保湿剤や痒み止めの内服薬などを併用することもあります。

アトピー性皮膚炎

痒い湿疹が悪くなったりよくなったりを繰り返す病気です。お子さんは大きくなると症状がなくなることもありますし、まれに大人になってから症状がでる方もいらっしゃいます。日本皮膚科学会による診断基準では1.痒みがあり、2.皮疹は湿疹病変で左右対側性に好発部位に出現し、3.慢性的・反復性に経過し、その期間は乳児では2ヵ月以上、その他では6ヵ月以上とされています。

当院でのアトピー性皮膚炎の治療

当院では保湿等のスキンケアとステロイド外用薬の外用を主として、症状が落ちついてきたら、ステロイドの種類(強さ)の変更や、ステロイドではない外用薬に切り替えていきます。抗アレルギー剤の内服を併用することもあります。近年主に重症の方には自己注射薬やJAK阻害剤と言われる内服薬で加療することもありますが、開院時現在は当院での導入はできないため,他施設をご紹介させていただいています。

皮脂欠乏性湿疹

特に秋冬など気温が下がり、外気の湿度が下がる季節にみられます。皮膚の乾燥(粉をふく,ざらつく,うろこ状になる)からかゆみを感じ、赤みや湿疹、掻き傷が生じることもあります。手やひざ下、肩などを中心に、全身に症状がでることもあります。入浴時に洗いすぎないことと、入浴後すみやかに保湿することにより予防できますが、悪化したときには保湿剤に加えてステロイド外用薬などが必要なこともあります。

ニキビ

ニキビは早めの治療が大切です
思春期から青年期にかけてできやすく、40代以降も悩まされることがあります。毛穴の詰まり(コメド)を初期症状として,赤い炎症をおこします。
当院では保険診療を優先しています。ピーリング作用のある外用薬が数種類ありますので、毎日外用することでコメドを改善し,にきびができにくい肌にしていきます。使い始めに皮むけや赤みなど副作用がでる方もいらっしゃいますので、少しずつ慣らしていきます。ニキビが大きく炎症が強い場合には、抗生物質の内服を併用することもあります。ビタミン剤や漢方を処方することもあります。ニキビを防ぐには長期的に治療を継続することが必要です。特に小型のニキビは外用薬が効きやすく、大きなニキビは痕が残りやすいため、早めの治療をおすすめしています。
治療の経過には個人差がありますので、ピーリングやレーザーなどの自費診療も行うことがあります。

蕁麻疹

蚊に刺されたようなつるっとした盛り上がりのある膨疹が出現し、かゆみがあります。ミミズ腫れのように線状に盛り上がったり、広範囲になると地図状に広がったりします。通常は24時間以内に痕もなく消えますが、繰り返すことがあります。原因が特定できない場合も多く、抗アレルギー薬などの内服で症状を抑えます。蕁麻疹のでる期間は数日〜数年続く方まで個人差があります。

接触皮膚炎(かぶれ)

日常生活で接することが多い化粧品や金属製のアクセサリー、衣類、家庭用の化学薬品、洗剤や植物などによって、湿疹やかゆみ、赤み、水ぶくれなどの症状がみられます。長年続けて使用していた化粧品などでかぶれることもあります。
治療はステロイド外用薬などで皮膚炎を抑えつつ、原因と考えられる物質との接触を避けることです。外用すると治るけれど、また繰り返すような場合は、外用治療が不十分であったり、かぶれの原因が取り除けていない場合もあります。

虫刺され

様々な種類の虫によってひき起こされる、かゆみや赤み、腫れ、水ぶくれなどです。症状は刺された直後からでることも多いですが、1〜2日後に腫れがひどくなることもあります。特に小さなお子様の蚊に刺されは後から腫れることも多いです。
治療の基本はステロイド外用薬です。炎症がひどい時には痒み止めの内服やステロイドの内服を追加することもあります。早めに治療を始めた方が痕や色素沈着が残りにくくなります。

帯状疱疹

水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。
水痘(水ぼうそう)に罹った方の神経節にはウイルスが潜伏しています。免疫力が低下したときに再発し、帯状疱疹として発症します。左右の片側に帯状に赤みや水ぶくれが集まって現れます。頭から足まで、どこにでも発症することがあります。症状は個人差がありますが、数日から1週間程ピリピリとした痛みを感じ、後から皮膚症状がみられることが多く、赤み→水疱→かさぶたとなって治るのに1ヶ月ほどかかることもあります。痛みは数か月から数年続くこともあります、症状の悪化をおさえ後遺症を減らすためにも、早くに治療(抗ウイルス剤の内服)を開始することをおすすめします。
50歳以上の方には帯状疱疹の予防接種(ワクチン)もあります。

口唇ヘルペス

単純ヘルペスウイルスによる感染症です。免疫力が落ちた時にウイルスが活動しはじめ、再発を繰り返します。頻度は毎月~数年に一度と個人差があります。
口唇ヘルペスの再発には前兆がある場合も多く、再発部位の皮膚がピリピリ・ちくちくしたり、感覚が鈍いなどの違和感を感じます。数時間後に赤みが生じ、数日で水ぶくれができます。
外用薬もありますが、基本的には内服薬で治療します。
治療が早いと症状が軽く治ることが多く、再発頻度が高い方はあらかじめ受診していだだき薬を処方しておくことも可能です。前兆がでた時点で患者さん自身の判断ですぐに内服することができます(PIT:Patient Initiated Therapy)。

水虫

白癬菌という皮膚の真菌症(カビの一種)です。白癬菌の皮膚症状のなかでいちばん多いのが足白癬です。足指の間の皮膚が白くふやけたり、皮がむけたり、土ふまずに小さな水疱ができてかゆかったり、かかとの角質が厚くかさついたりすることがあります。
爪白癬では、爪の一部が白く濁ったり、厚くなってもろくなったりします。体や足のつけねなどに感染した場合、周囲がやや盛り上がった環状の赤い皮膚症状がでることがあります。
足や体などは基本的に外用薬で治療しますが、爪は難治であり、爪専用の外用薬や内服薬での治療となります。診断は症状のあるところから検体をとって顕微鏡で見て白癬菌を確認します。市販の抗真菌剤を外用されている場合は顕微鏡検査で白癬菌を見つけにくくなりますので、市販の外用薬を使用される前の受診をおすすめしています。

とびひ(伝染性膿痂疹)

皮膚に細菌が感染することで起こる皮膚の病気です。病変部から他の部位に “飛び火”するかのように症状が広がるため、とびひと呼ばれます。湿疹や虫刺されなどに感染して発症することもありますし、様々な細菌が常在する鼻孔の入り口から拡大することもあります。ごく軽い場合は外用のみでも効果がありますが、通常は抗菌薬の内服で治療します。耐性菌により薬が効きづらいこともあります。 皮膚病変は石鹸を用いてよく洗い、拡大を防ぐためにガーゼで覆ってください。

手足のいぼ(尋常性疣贅)

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により生じます。足の裏や足の指、手の指 や他の場所にウオノメのような硬い皮疹や盛り上がりができます。1つだけできることもありますが、多発することもあり、集まって融合することもあります。ウオノメと紛らわしいこともありますが、中央に黒い点々(増殖した毛細血管)がある場合は尋常性疣贅でを疑います。
治療は液体窒素で凍らせて除去する「凍結療法」が一般的です。1回で完治することは少なく、複数回の治療(通院)が必要になることが多いです。液体窒素を綿棒などに染み込ませて患部に数秒押し当てます。個人差はありますが、処置中に痛みを伴い、水ぶくれや血マメになることもあります。

首のイボ(アクロコルドン)

首やワキなどに小さな肌色~茶色の突起が数個~多数できることがあります。もともとの肌質、加齢変化、摩擦などが原因と言われています。保険治療では凍結療法が一般的です。1、2週間かさぶたになり、脱落します。一度の処置ではとれないこともあり、繰り返しの処置となる場合があること、脱落後に一時期的に色素沈着を残すことがあります。いぼの形状によっては医療用のはさみで切除することもあります。まとめて確実に処置をご希望の場合は自費での電気メスや炭酸ガスレーザーでの処置を行うこともあります。

粉瘤

皮膚に袋状の構造物ができ、その袋の中に角質や皮脂がたまって徐々に大きくなっていく良性の皮下腫瘍です。 背中や顔、首にできることが多いですが、全身のどこにでもでき、中央に黒点状の開口部があり、押すとそこから臭いのある内容物が出ることがあります。
感染をおこすと赤く腫れることがあり、抗生物質内服を処方します。大きく腫れる場合は内服薬の効果が乏しく、表面を切開して膿をださないと治りにくいことがあります。感染を繰り返す場合や外観が気になる場合など根治するには外科的な切除となりますが、化膿しているタイミングでの切除はできません。

皮膚腫瘍外来

当院では月2回程度、皮膚悪性腫瘍指導専門医による診察をおこなっています。皮膚のできもの、ほくろ、皮膚がんの心配などについてもご相談ください。
完全予約制となっております。原則として、当院を受診された方の予約をお取りしていますが、紹介状をお持ちの方は電話でご相談ください。

皮膚良性腫瘍

ほくろ(色素性母斑)、粉瘤、脂肪腫、脂腺母斑など

皮膚悪性腫瘍

日光角化症、ボーエン病、悪性黒色腫、有棘細胞がん、基底細胞がん、乳房外パジェット病など

治療について

ホクロやシミなどの良性の色素病変と悪性の区別にはダーモスコープという光学機械を用いた検査が有用ですが、確定診断には皮膚生検が必要です。皮膚生検は局所麻酔を行い、病変の一部を円形にくり抜くか紡錘形に切除して縫合します。切除した検体は組織検査に提出します。通常1週間後に抜糸します。結果が出るまでに2週間ほどかかります。